焦げてるチキン

アニメ感想とか書評とか

2021年映画まとめー劇場編-

毎年毎年見た作品の感想まとめをやりたい、と言いつつ一度もできたことがないので、
今回こそはという趣旨の記事。
全体通してうっすらネタバレしてるので未見の作品のところは薄目で見てください。
あと星評価つけてますが完全にフィーリングですのでご承知おきください。

名探偵コナン 緋色の不在証明 評価:⭐︎⭐︎⭐︎

呪術廻戦の聖地巡礼がてら吉祥寺プラザで見たやつ。こういう昔ながらの天井の低い劇場も少なくなってきたよなあ…
内容は原作ちゃんと追ってない人(羽田秀吉?誰?レベル)の予習としては大変有り難かったです。基本的に赤井ファミリーに関する部分以外はすっ飛ばしてるので本編の犯人が気になってしょうがなかった。

花束みたいな恋をした 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

他の大多数の人と同じく大ダメージを受けました。
冒頭こそ「うわーいつもの坂本節きたww」と薄ら笑いで眺めていたのですが、エンタメを共通言語として出会う男女二人にみるみるうちに感情移入させられ、挙句それがハッピーエンドには繋がらないという事実に呆然。休日の家族連れで賑わうららぽーとを一人でふらふらと彷徨ったのでした。
かねてから「結婚相手はエンタメの趣味が会う人がいいなあ〜」などとほざいていた人間だったので、「麦くんと絹ちゃんはお互いの趣味を好きなだけで、相手自身のことはちっとも見えてなかった」的な感想を読んでダメージその2。
同じく映画を見たリアル友人が「しょーもないことにこだわってる二人で全く感情移入できなかった」と曰っているのを聞いて更にダメージその3。
いや、それだけ考えさせられ、自分の中でフックになったいい映画だったんですよ。けどこれは自分の中で「良いんだけどメンタルが健康な時にしか見ることができないタイプの作品」*1のリストに追加かもなあ。

あと少し客観的にみられるようになってから出てきた感想がこれ




シン・エヴァンゲリオン劇場版 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

気楽なので、メジャー大作映画以外は結構一人で行く派なのですが、これだけは(ちゃんと完結しなかった場合)一人で感情を処理する勇気が出なかったので、シリーズ未鑑賞の友人を説得して連れて行ったやつ。友人の予習を待っていたので見られたのは3月末なのですが、それまでネタバレをほぼ見ずに済んだので本当に皆さん気をつけてたんだろうなあ。(なお鈴原サクラ怪文書は早々に目にしてしまった人)
親がカーステレオでユーミンを流していた家庭で育ったので、クライマックスシーンは選曲だけで鳥肌だった…
ラストも終わってしまうさみしさと、終わってよかったね!という安堵がないまぜになったところに主題歌のイントロが流れるの、何度見ても泣ける。

名探偵コナン 緋色の弾丸 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎


例年通り2回観ました。
東京事変の主題歌発表から1年強、待ちに待った新作!
個人的には紺青の拳のほうがシナリオのまとまりがあった気がするけど、毎年このクオリティが維持できるのは素直に凄いと思う。前回はサンライズボンズ協力でしたが、今回はCloverWorksでしたね。
詰将棋シーンめちゃくちゃカッコ良かった&浜辺美波は他でも声優やってほしい。

賭ケグルイ2 評価:⭐︎

映画1作目とアマプラで配信してた双がよかったのでそこそこ期待してたのですが、

何これ…ギャンブルしてないやん…

レギュラーの強キャラが何故か下げられる展開、何だか昔のジャンプアニオリ展開を思い出すな。
藤井流星のファンしか嬉しくないんじゃないかこれ…?いや、藤井流星のファンもあんなペラッペラの狂人キャラ見せられて本当に嬉しいのか…?
会長との共闘と、「寂しかったのね」だけはよかった。

後何が一番不満だったかって、OPが双の使い回しっぽかったところ。
いや、賭ケグルイはOP映像が魅力の6割でしょう???

映画大好きポンポさん 評価:⭐︎⭐︎⭐︎


Twitterでやたら高評価だったので見に行った。
まず作画演出に関してはさすがのクオリティ。映画の製作過程も知れたし、創作意欲を刺激される、という評判も確かにそうだった。
ツイートにもあるんですけど、ハリウッドの話なのにキャラデザとシナリオがすごくジャパニーズテイストなのがどうしても入り込めなくて…
特に会議中継のシーンとか、日本のドラマでよくありそうな展開だよね…
グレートプリテンダーとかの和製洋画っぽいアニメは全然気にならないのになんでなのか自分でも謎だけど。

あと主演の清水尋也くん、この時点ではおかえりモネの内田くんだって全く気付いてなかったのですが、声優なかなか上手いね!

ピーターラビット2 評価:⭐︎⭐︎⭐︎

1より行動範囲とギャグのレパートリーが増えてて素直にパワーアップしたな、という印象。
相変わらず英国ブラックジョークがすごいし、ピーターラビットがヒットして商業主義に飲みこまれていくメタ的展開も面白い。
原作無視のメディア展開を提案されるくだりとか、ハリポタ映画化前に持ち込まれた話(全編CGアニメーションとか、設定をアメリカの中学生に変更、とか)を思い出して余計面白かった。
あと最近まで知らなかったのですが、原語版の声優ってジェームズ・コーデンなんだね…結果としてナイスだったけどなぜ千葉雄大にしようと思ったのか…

ブラックウィドウ 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

久しぶりのMCU映画!まあ昨年末からワンダヴィジョン、バキ翼、ロキと配信続きだったのであまり待たされた感覚はなかったけど。
インフィニティ・ウォー前の時系列の話としてすんなりフィットしてましたね。
個人的に元暗殺機械という設定が大好物なので、オープニングはゾクゾクした。
あと仲悪そうだけどそれなりに絆がある家族、てのが向こうの映画は上手いね。

竜とそばかすの姫 評価:⭐︎⭐︎⭐︎


先に断っておくと、わたしの細田作品の評価は
・好き
 サマーウォーズ時かけ
・まあ好き
 バケモノの子
・どちらかというと嫌い
 おおかみこども
です。未来のミライは評判聞いただけで敬遠して東京駅のシーンしか見てないので除外。

今回はサマウォ回帰っぽい予告だったので期待7割、「でも細田だし…」という不安3割で劇場に入ったのですが、
結論から言うと不安は的中。
バケモノ~ミライあたりの謎の母性推しは薄くなっててかなりマシになってたので、嫌いではないけど、
とにかくシナリオがとっ散らかっててたくさんのミュージッククリップを見せられている印象が残った。
サマウォのネット世界+美女と野獣時かけ的田舎の青春 て感じかなあ。
クラスのSNS炎上するシーンを合戦になぞらえてるのとか、それ単体で見ると面白いんだけど、全体の流れとして見たらそのシーンいる?と思う。
曲だけなら間違いなく☆5なので金ローよりは映画館向きかな。
あと駅の告白シーンめちゃくちゃ面白かったので、また時かけみたいに高校生の青春中心の作品やってくれないかなあ…

英語吹き替え版が公開されるそうで。英語で見るとディズニー作品ぽくて面白そうに見えるマジック。なんやかんや言ってるが見たいな英語版。

www.youtube.com


都会のトム&ソーヤ 評価:⭐︎⭐︎


はやみね作品が遂に映像化!というお祭り気分だけで、どう考えても対象顧客層ではない感じの映画に突撃したやつ。
そもそもマチトムは原作からして未履修(シリーズ開始時に既に小学校は卒業していたので…)だったので、原作読みつつAbemaのドラマ見つつの状態で見に行きました。
全体的にはやはり子供向け感が強く(当たり前だけど)、子役の演技カワイイ〜というテンションで鑑賞していたものの、SCRAP監修というだけあって謎解きゲームの王道パターンも出てきたりして楽しめた。台詞のはやみね成分は薄め。
大豆田とわ子にも出てた豊島花ちゃんが可愛かった。
あと栗井栄太と卓也さんの大人組はいい感じに実写に落とし込めていたんではないでしょうか。神宮寺さんと卓也さんの戦闘力は逆になってそうだけど。


東京リベンジャーズ 評価:⭐︎⭐︎⭐︎


丁度おかえりモネにどっぷりハマってて、キャスト陣の過去作なんかを漁ってた時期。
「え!?内田くんビジュアル違いすぎない!?」がきっかけで見に行きました。
事前にアニメで予習していったんですが、アニメのほうはつまらなくはないって感じ。
対して実写のほうは流石に豪華俳優陣だけあってそれだけで楽しめましたね。折角なのでキャスト毎に感想を書いてみる。
北村匠海→あんまりヤンチャ系の役見たことなかったから新鮮だった
吉沢亮→いや髪型どうした??とはなったが、流石のカリスマ感。あと例の有名な「日和ってる奴いる?いねーよなあ!!」が良かった
山田裕貴→最高。山田裕貴の参謀枠は最高だってゴーカイジャーの時から知ってるんだわ。
鈴木伸之→なんかヤンキーの役おおくね???結果としては全然違うキャラだったけど、この後恋です!の獅子王見てまたかよ…?とはなった
今田美桜→いつも通り可愛い。ただ前髪下ろしちゃうとオーラ半減することがわかった
眞栄田郷敦→今まで見てきた眞栄田郷敦の中で一番ビジュアル好きかも。ただ北村匠海と良く間違えるので同じ作品にはあまり出ないでくれ…
間宮祥太朗間宮祥太朗インテリヤクザが似合うと気づいた人に金一封贈りたい。(IPサイバー捜査班のビジュアルもめちゃくちゃ良かった)
杉野遥亮→恥ずかしながらこの時点で杉野くんのことはよく知らず。武道に壁ドンするシーンで脚なっっっが!!てなった。直人は唯一アニメ版の方が好みかな…(なお、その後恋です!で杉野くんの良さに目覚める)
清水尋也→出番少ない!わかってたけど内田くんと違いすぎてすごい!!!

シャン・チー 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎


2021年ナンバーワン映画。危うく4回目行くところだった。
序盤の“or〜?”からのカラオケオールが良すぎて全身に電流が走り、その後もディズニーナイズされてもふもふになった帝江やドラゴン召喚やらに「ジャンプじゃん!!!」と終始大興奮しておりました。
ケイティとの関係性の友達以上恋人未満て感じがたまらんね〜〜MCUもむやみやたらとカップル作らなくても、やればできるやん!と感動。(なお、エターナルズでは…)
あとこれまでのMCUでいうと肉弾戦が多いという理由でキャップが好きなので、がっつりカンフー映画だったのもポイント高い。
そして挿入歌もよかったね~!珍しくサントラも購入してしばらくずっとローテーションしてました。
欲を言えば星野源の曲も本編で流してほしかったけど…

科捜研の女 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎


映画化されると聞いた時からなんとなく行こうと決めていた一本。
感覚的にはコナンの秋映画見に行くか〜、ぐらいのノリでしたが思いのほかちゃんと映画してました。
もう映像がテレビシリーズと全然違う!!昔のアニメ映画(90年代とかナルトの初期映画とか)って、もう作画枚数からして映像がテレビと全く違うので、その非日常感にドキドキしたものですが、それに似た興奮を味わいました。
京都の紅葉や和傘のシーンなんかの美しさはある程度想定内だったのですが、あの佐々木蔵之介の居る謎研究所が誰がどう見ても怪しいカルト施設って感じで、建物や美術も怪しければ画角やカメラワークも異質で最高でしたね。あと財団Xみたいな衣装w
佐々木蔵之介があの衣装に白スニーカーを合わせてるの、最高に性癖にきた。そしてそんな蔵之介が傍に従えてるのがこれまたカルトっぽい衣装に身を包んだアシンメトリー双子…絵面が強すぎる!!!
衣装さんとか美術ボードとか気になるのでめっちゃ調べたのですが、あまり情報なく…設定資料集みたいなの欲しいんだけどな…

トリックとかはめっちゃいつもの科捜研だったので安心して見られました。過去シリーズのキャスト陣勢揃いシーンは、残念ながらあまり見てなかったので「あーここ平成ジェネレーションズみたいに興奮できるシーンなんだろうな…」と若干悔しく思ったり。
あと思ってる10倍公式のどもマリ推しが凄くて若干引いた。いやどもマリ自体は好きだけど中の人や古参ファンが大丈夫なのか心配になるw

エターナルズ 評価:⭐︎⭐︎⭐︎

前作のシャンチーがあまりにも良すぎたので少々ハードルを下げて挑んだ今作。
まあこんなもんかな〜という感じ。メインのセルシとイカリスがそんなに好きになれなかったのが辛かったかも。
あと一番期待してたマ・ドンソクが…いや出演シーンに関しては期待通りだったんだけど、退場早すぎるよお…
ギルセナめっちゃ良かったのに…(語彙力)
単体で見たらギルガメッシュ、マッカリ、キンゴの順に好きかな。マッカリちゃん、あの可愛さで中の人40代って…恐ろしすぎる…。
キンゴが出てくるシーンは数少ないコメディシーンだったので良かった。突然挿入されるボリウッドダンスシーン良かったね。
途中で俺は降りさせてもらう!て流れになったのでハーン、これは最終決戦でみんなのピンチに駆けつけるやつだな??おじさん知ってるよ!と思いながら見てたらまさかの帰ってこなくてわろた。そんなところで多様性表現しなくてもええわwwwしかも何事もなかったかのようにしれっとエピローグでは合流してるし。

キングスマン 評価:⭐︎⭐︎⭐︎

これこそ本当に満を辞して公開でしたね。お疲れ様でした。
公式で出てるラスプーチンのミュージックビデオ予告に大笑いしてから臨んだため、てっきりラスプーチンがメインなのかと思いきやまさかの序盤ボスでびっくり。相変わらずお茶の間では見れない感じのハジケっぷりで楽しい!あとヴォルデモート、鼻がちゃんとあるとこんなにダンディなおじさまだったとは…
最近ネトフリの見過ぎでイギリスアクセントが聞き取れるようになってきたので、その点でも楽しかった。

呪術廻戦 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

めちゃくちゃ期待してみましたが、いやーそれを軽く超えてくるのって本当すごいと思う。
IMAXの大画面でMAPPA作画を拝めるの、感動体験としか言いようがなかったです。
原作未読だったので乙骨パイセンがめちゃくちゃ主人公(しかも真希さんがサブヒロイン枠!)でびっくりしました。
緒方恵美さんに関してはシンジくん要素も含めて本当に期待していた通りで素晴らしかったですね。(「死んじゃダメだ!」は流石にちょっと笑ったけど)
あと今回は市街地戦だったのも、ピカデリーが!京都ヨドバシがああ!!と楽しめて良かった。クリスマスの新宿を封鎖できるなんて、さすが政府非公認の鬼殺隊とは違って行政との連携がちゃんとしているなあ…
IMAXの前列寄りだったので画面端のアクションがあまり観られなかったのと、「純愛だよ」が不意打ちでお出しされてじっくり味わえなかったので、もう一回見る予定。


以上16本、2021年の劇場鑑賞記録でした。
休館期間とかもあった割には結構映画館行ってましたね。
アイの歌声を聴かせて、評判良くて気になってたのに見られなかったのが心残り。
来年見たいものが多すぎてかなり映画館に通い詰めることになりそう…

年明け~春でこんなにあるわ。何かまだ忘れてそうだけど。
スパイダーマンNWH
・ハウスオブグッチ
・オッドタクシー
・ファンタビ3
・コナン
xxxHoLiC実写
輪るピングドラム新作
ハケンアニメ!

このあとドラマ編とか配信編とかもやりたかったけど、間に合わなそうだからみなさま、よいお年を!

*1:他には中学聖日記聲の形など