焦げてるチキン

アニメ感想とか書評とか

「わたしの幸せな結婚」を見て、塚原あゆ子監督に一生ついて行こうと思った

ノーマークだった映画「わたしの幸せな結婚」が予想外の方面で凄かった。

いくら泣く子も黙る(当社調べ)塚原あゆ子監督作と言ってもねえ~
「なろう原作」「最近流行りの溺愛もの」「2.5次元っぽいビジュアル」でこれはスルーだな…
(好きな人がいるのは分かってるけど、あんまり好みじゃない)と思ってたらこれが凄かったので感想。

なお筆者は目黒担でも原作既読組でもないです。

冒頭のつかみがえぐい

冒頭のツダケンナレーションによる世界観説明〜タップダンスの流れのワクワク感が凄い。
てかタップダンスて原作にあるのかな!?ここでタップダンス持ってくるセンス良〜!

VFXとアクション

兎に角VFXが絶賛されてたけど本当に良かった!ハリウッドの金掛けました!て感じのリッチさとはまた違う、細やかでリアリティのある描写。異能を使う時に紋様が浮かぶのかっこ良すぎか。
炎エフェクト警察を自称するほどCG炎にうるさい(ちゃんと本物の炎を使っている、という一点のみで80年代角川映画が好き)私ですが、かなり違和感ない描写だったと思う。
水も綺麗でしたね。MIU404の時から、塚原監督が水とか雨の演出上手いのはもう知ってたけどな!美世を奪還しにきた場面で、一瞬で水滴が現れる描写お洒落〜

キャスト

終始主演2人演技上手いな!?!?てなってた。
清廉も美世もそれぞれ違う方向にコミュ症なんだけど、そのコミュ症の演技が上手い。マジでこういう人いるよな…てなった。
あと特に今田美桜の泣き演技の良さが光ってましたね。料理褒められて泣くシーンで、まだ序盤にもかかわらずもらい泣きした。

ヘアメイク

正直キャスト写真公開された時は2.5次元感キツいな〜と思ってたけど、実際映像になってみると背景の作り込みが凄くマッチしてて、ほぼ気にならなかった!メイクさん衣装さん凄い。
個人的に、今まで漫画アニメの実写化で信頼してるのは柘植伊佐夫さんだけだったんだけど、そのレベルに至ってたと思う。
あと多くの人が指摘してた、序盤の美世のボロボロさの再現が凄い。あかぎれってメイクで作れるのかな?

着物について

着物民の端くれなのでめちゃくちゃ眼福でした〜!!
序盤のボロボロの銘仙?紬?から徐々に綺麗な着物が増えていくの良かったね…てなる。
なおかつ着物買ってもらった後も、家事してる時は最初の着物着てるのが良い。
冒頭の嫁入りシーンで、ちゃんと花嫁衣装着てるのに、まさかの徒歩移動でハラハラした…おい車!なんでそこで下ろすねん!!!
他のシーンも結構振袖?っぽいのが多くて、そんなちょっと街中に買い物行くぐらいでええおべべ着はって…てハラハラした
あとゆり江さんも何気に可愛い着物着てるのよ!割烹着で隠れがちだからもっと見せてくれ〜!

継母&妹

WEB漫画の広告でよく見る意地悪な継母と妹そのまんまだった。折檻描写が本格的すぎるんだよ!特に妹ちゃん可愛いし性格最悪なの最高。あの髪型が似合う高石あかりスゲェ。
あと妹の婚約者はまともだったのが意外。あいつ、親父も婚約者もクズで気の毒な奴だったな…

渡邉圭祐

渡邉圭祐めちゃ良かったですね!てかMIU404の時の印象が強かったから、演技上手くなっててビックリした。スリーピースも似合うし、胡散臭い青年をやらせたら渡邉圭祐と竜星涼の右に出る者はいない。

そしてお手本のような負ける当て馬ムーブを次々とかましてくれて、心の中で手叩いて喜んだわ
正体明かした途端勝手に下の名前呼び捨てするわ、ボディタッチ多いわの距離感の詰めっぷりに、私の中のハチオーグがあらら…て言ってた

あと美世の異能の影響受けた時に眼から血流しながら「問題ありません 意識を少しずらしましたので」的なこと言ってて(細かいとこ違うかも)厨二ど真ん中な台詞かっこよ!!!それ欲しかった奴〜!てなった
いや「意識をずらす」なんて台詞現実じゃ一生使わないもんね、最高

今回のシナリオの範囲だと結構ペラいキャラだったのだけが残念だな。原作とか続編だともっと色々あるんだろうけど。

気になったところ

玖堂家の家格がよくわからなかった。
最初没落貴族なのかな?と思ったけど、異能や役職からは他の家から一目置かれてる感じだし。かと思えば使用人はゆり江さんだけっぽいしお屋敷も斎森さんちの方が立派そう。
清廉が住んでるのは別邸で本家が他にあるのかな?とも思ったけど「母は不在」みたいな台詞からすると前は同居してたっぽいし…
まあこの辺は原作読めって話だろうけど。

あと例によってフェミ観点からの批判があったけど、私はあんまり気にならなかった…というか美世の描写はどっちかというと、家族に虐待されてきた子が家族を得て、社会に復帰していく、ていう流れだと思うので、「配偶者に仕える」みたいな読み取り方してる人は違うんじゃない?て思う。たまたま助ける側が男だった、てだけの話じゃないかな〜
「旦那様のお役に立てるならこの命なんて〜」みたいな台詞もあったけど、多分清廉のほうも美世に同じこと思ってるだろうし。
女だけ家事してる、とか旦那様の一番風呂、みたいなのはベースが大正時代だから、ノーカンでいいと思う。

続編

これだけ話題になったら続編あるだろうから、私から特に言うことないんですが。
無能力だと思われてた主人公が世界を揺るがす能力者で、各勢力が虎視眈々と狙っている…という王道すぎるプロットだけど、やっぱり続き見たいよね!!
ポスクレシーンに出てきた謎の組織があまりにも「続編への引きに出てくる謎の組織」すぎて、「そういえばこれなろう作品だったな…」てなったり
次作はもっと予算上げてもっと異能バトル見せてください。チャンバラもお願いします。あと渡邉圭祐の出番増やしてください。

2021年ドラマまとめ‐連続ドラマ編‐

いやタイトル間違ってない?て思ったそこの貴方。
すみません間違ってないです。
「そろそろ12月クールも残り少ないし、2022年ドラマまとめ書くか~」と重い腰を上げたところ、
書きかけの記事が出てきてMOTTAINAI精神が働いたので供養がてら…

じゃあ2022年初頭に書いた文章いってみよう。

みなさまあけましておめでとうございます!!!
年内に映画の感想しか書けなかったずぼらです!!
Twitter見ていただいてる方(特に夏頃)はご存じかと思いますが、最初に映画をまとめたのは、2021年のドラマの物量が多すぎたからです…いやそれでもドラマアカウントの方々に比べたら全然見てないんですが…
ランキングつけたりするのも難しいのでひたすらクールごとに感想を並べただけの記事です。
あと例によってネタバレあり。

1月クール

今年はドラマばっかり見てた気がするのですが、意外と1月クールはリアルタイムで見てるやつは少なかったです。まあ2月までparavi入ってたしな。

  • 天国と地獄


安定の森下節、かつ新しい要素もあったりで楽しめました。
2020年の「今だから新作ドラマ作ってみました」で、一生さんの入れ替わり演技は見てたので
「ふーん、森下先生、入れ替わりに味を占めたな」ぐらいに思って見始めたのですが、一生さんはもちろんのこと綾瀬はるかの入れ替わり演技も凄かったですね…!
ミステリ面でもなかなか凝っててよかったし、何よりラストの疑いをかけられる高橋一生を救済する流れがさあ…
あの時助けられなかった政次まで救われた気になって泣いちゃいました。

BSでやってたのもあって途中から見始めたやつ。
原作にものすごく引き込まれて一晩で読んだので、気になってたんだけどかなり胸糞(良い意味で)ドラマになってましたね!水川あさみのサイコ演技の説得力よ…
あとドラマになるとサブキャラの解像度が増して余計「いるわーこういう奴」てなってこれまた良い意味で胸糞だった。

あとはこれ↓



4月クール

  • 大豆田とわ子と三人の元夫

カルテットのキャストスタッフ陣で、雰囲気も明らかにカルテットを意識していたのもあってかなり期待していたドラマ。
(冗談抜きでカルテットで人生変わった人)
その期待を全く裏切らず、今の時代だからこそのメッセージ性もあったりして期待を超えてきたドラマでしたね。
あとは何といってもED!ラップにオシャレPV、週替わりのボーカルと楽しい要素満載でした。
都会トムにも出ていた豊嶋花ちゃん、こちらではこましゃくれた女子高生を演じており、松たか子ほかベテランとの掛け合いも息が合ってて感心しました。

  • 着飾る恋には理由があって

星野源をバックにマラソンするドラマ…というのは冗談として、色々と実況向きなドラマでしたね。
最近珍しいオシャレに振り切った自宅の設定、東京グランメゾンに続き塚原演出が光るシズル料理の数々、麹とかいう渋かわいいネーミングの犬、ヒロインの服とメイク、社長の脚の長さ、クレーマー森久保祥太郎…と挙げたらきりがない。
川口春奈ちゃんはどんどん綺麗になっていくからすごいね。紅白でこの時より更に綺麗になった気がする。
他には星野源ANNで新井Pが話してた没キュンシーン案が面白かった。最愛でも思ったけど新井Pはそろそろ少女漫画の原作やってほしい。

  • 恋はDEEPに

一話しか見てないので本来なら入れないのですが、あまりにも話題性がありすぎてつい…
のちの人魚設定に繋がる描写については1話時点ではミステリー的に楽しんでいたのですが、まさかそのまんま「人魚でした!」となるとは思わなくてww
そのほかにも色々トンチキ展開があったことはうっすら聞いている。

あとこれは真面目な感想なのですが、アンナチュラルがヒットした今、石原さとみの不思議ちゃんキャラはもう需要があまりないのでは…?
なんかわざとらしくて個人的にあまり好きになれないのよね。
ご本人がやりたいってんならどうぞって感じだけど、ほどよくシャープで親しみやすい役もできると分かった今、天然キャラを無理してやっても制作側も視聴者も幸せになれない気がする…
まあ私が好きじゃないっていうのがデカイので、天然不思議ちゃんの石原さとみが可愛い!好き!という方がいたらすみませんでした。

  • 桜の塔

これもほぼ見てないんですが…なんか現代日本ものにあるまじき松本清張的な設定がちょっと異色で、見ておけばよかったなーと思ったので。
あと何より広末涼子と岡田健史がくっついたのにぶったまげた

  • レンアイ漫画家

これも見ておけばよかったシリーズ。
一話時点では「まーたフジテレビのざっくりしたラブコメか~」て思ってたけど存外に評判が良かったぽいので…
竜星涼がそんなポジションに収まると思わんやんかだって…
久々にプライム帯で白石隼也の名前を見たと思ったら遺影で出てきて泣いた

その名の通りゆるゆる暇つぶしに見るのに最高に最適なドラマでしたね。
みんな可愛いしまいんちゃんの語り口が本当に癒される。

  • コントが始まる

4月クールは大豆田とわ子とこれの双璧だったんではないでしょうか。
これといった起承転結がないのに心から笑えてじんとくる、凄いドラマでしたね。
俺の話は長いとか見てなかったので、こんな脚本は初めての体験だったわ。
あとTwitterでも言われてましたが、春ドラマ餃子パーティ被りすぎてて笑った。大豆田とわ子の地獄の餃子パーティに対してこちらの餃子パーティは多幸感に溢れててまたそのギャップが…w
海女さんのシーンとか洗車のシーンとかだいすき。
あと菅田将暉有村架純のコンビがくっつくでもなくいい雰囲気だな~てのを最後まで続けてて精神によかった。花束みたいな恋をしたを見た後だから余計…

半沢ロケット学園編と化していたが、前作の記憶があまりなかったためそこまで違和感はなかった。
しかし及川光博は今回もミスリード要因かと思いきやきっちり裏切ってきましたね。
さすがに山Pとガッキーは呼べないだろと思ったらちゃんと出してくれたのでびっくりした。
生徒側で印象に残ったのは藤井くんと健太くんかな。
あとは舎弟の不良二人がめっちゃ良いキャラだったので続編あってもレギュラー化してほしい(ごくせんのクマみたいな感じで)

  • 珈琲いかがでしょう

コナリミサト原作だったのに惹かれて視聴。最初は深夜ドラマによくある一話完結社会人セラピーものかと思ってたんですが
気が付いたらヒロイン(店長)総受け任侠メロドラマになってました…この流れは流石に予想できんわ…
いやまじ中村倫也(小指がない)を若頭(制服美少年・ヤンデレ)と磯村悠斗の顔面の後輩(こっちもクソデカ感情持ち)とちょっと変わったOLの夏帆で取り合うってどんな絵面やねん!そら鶴見辰吾も視聴者もあんな顔になるわ。

はい、ここで力尽きた。
以下は見た作品名だけ箇条書き。SUPERRICHとかもう一年前かよ…時の流れが速すぎる。


7月クール
彼女はキレイだった
ハコヅメ
#家族募集します
TOKYO MER

10月クール
アバランチ
婚姻届に判を捺しただけですが
恋です!
SUPER RICH
最愛
二月の勝者
日本沈没

おかえりモネ

2022年に初見でプロメアを浴びてきた感想

超今更ながら、プロメアを観てきました。
そう、公開から数年経つにもかかわらず各地で再上映してるあの映画です。

私は長年澤野裕之のファンをやっており、キルラキルも観てたんで公開当時から気になってたんだけど。
その頃は色々忙しくて、一緒に発狂できるようなオタク友達もいなかったので時期を逸してて。

アマプラ配信が始まって、先に観た妹から「これは音響設備が良いところで観ないともったいない」と言われ、10年以上前の、外付けスピーカーなんてついてない丸腰のTVでは役不足だ…と今まで観られずにいた。

松山ケンイチ早乙女太一堺雅人がいる」
「滅殺開墾ビーム」
「関係性オタクに刺さる」
というぼんやりした情報しかないまま、爆音上映の劇場に足を踏み入れたのでした。いや嘘。定時で仕事上がれなくて、必死こいて暗くなった後の劇場に駆け込んだ。

〜そして2時間後〜

いや…待って…なにこれ…
コヤマシゲト作品によくあるなんかチラチラした三角形みたいに、私の頭の中に無数のワードが飛び交っていた。

「令和の歌舞伎」
「読後感が半沢直樹
「めちゃくちゃ劇団☆新感線(髑髏城しか見たことないけど)」
「観るモンスターエナジー
「浴びる澤野サントラ」
「止めのSuperfly姐さん」

いやすごい…語彙力がプロメアの炎と一緒に消えたので酷いことになってるけど…
なんかすげえもん観た…
劇場出た時につまんない邦画のCMみたいに「プロメアサイコー!」て言いたくなった

あらすじだけ起こしたら小学生男子が考えたようなストーリーなのにめっちゃ面白い…
堺雅人面白すぎて声出し上映だったら爆笑してるところだった、読後感が半沢直樹(2期)のそれ
ていうか脚本も作画も劇伴も盛り盛りすぎて、トンカツにナポリタンとハンバーグ載せたやつみたいになってるじゃん。しかも終わったと思ったらSuperfly姐さんって…制作側の絶対に胃もたれさせてやるという覚悟を感じる、スタッフは引き算という概念を平行世界に置いてきたとしか思えない

しかもクライマックスさぁ…なんなんあれ?
最終回じゃん、特撮とかプリキュアの最終回じゃん。存在しないはずの、一年間休日に早起きしてテレビシリーズを追いかけてきた記憶が涙腺を刺激してくる

終わった時に拍手起こったのも納得だわ。映画館で拍手とかアベンジャーズエンドゲームの初日以来だよ...

そうして呆けたまま家路に着いた私は、Spotifyを立ち上げ、ずっとマイリスに入れたまま聴かずにとっておいたサントラをタップしたのだった。

いやー最高ですね。これからは上司にムカついたらバッセン行く代わりにこの映画見ます。三周年おめでとう。

2021年映画まとめー劇場編-

毎年毎年見た作品の感想まとめをやりたい、と言いつつ一度もできたことがないので、
今回こそはという趣旨の記事。
全体通してうっすらネタバレしてるので未見の作品のところは薄目で見てください。
あと星評価つけてますが完全にフィーリングですのでご承知おきください。

名探偵コナン 緋色の不在証明 評価:⭐︎⭐︎⭐︎

呪術廻戦の聖地巡礼がてら吉祥寺プラザで見たやつ。こういう昔ながらの天井の低い劇場も少なくなってきたよなあ…
内容は原作ちゃんと追ってない人(羽田秀吉?誰?レベル)の予習としては大変有り難かったです。基本的に赤井ファミリーに関する部分以外はすっ飛ばしてるので本編の犯人が気になってしょうがなかった。

花束みたいな恋をした 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

他の大多数の人と同じく大ダメージを受けました。
冒頭こそ「うわーいつもの坂本節きたww」と薄ら笑いで眺めていたのですが、エンタメを共通言語として出会う男女二人にみるみるうちに感情移入させられ、挙句それがハッピーエンドには繋がらないという事実に呆然。休日の家族連れで賑わうららぽーとを一人でふらふらと彷徨ったのでした。
かねてから「結婚相手はエンタメの趣味が会う人がいいなあ〜」などとほざいていた人間だったので、「麦くんと絹ちゃんはお互いの趣味を好きなだけで、相手自身のことはちっとも見えてなかった」的な感想を読んでダメージその2。
同じく映画を見たリアル友人が「しょーもないことにこだわってる二人で全く感情移入できなかった」と曰っているのを聞いて更にダメージその3。
いや、それだけ考えさせられ、自分の中でフックになったいい映画だったんですよ。けどこれは自分の中で「良いんだけどメンタルが健康な時にしか見ることができないタイプの作品」*1のリストに追加かもなあ。

あと少し客観的にみられるようになってから出てきた感想がこれ




シン・エヴァンゲリオン劇場版 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

気楽なので、メジャー大作映画以外は結構一人で行く派なのですが、これだけは(ちゃんと完結しなかった場合)一人で感情を処理する勇気が出なかったので、シリーズ未鑑賞の友人を説得して連れて行ったやつ。友人の予習を待っていたので見られたのは3月末なのですが、それまでネタバレをほぼ見ずに済んだので本当に皆さん気をつけてたんだろうなあ。(なお鈴原サクラ怪文書は早々に目にしてしまった人)
親がカーステレオでユーミンを流していた家庭で育ったので、クライマックスシーンは選曲だけで鳥肌だった…
ラストも終わってしまうさみしさと、終わってよかったね!という安堵がないまぜになったところに主題歌のイントロが流れるの、何度見ても泣ける。

名探偵コナン 緋色の弾丸 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎


例年通り2回観ました。
東京事変の主題歌発表から1年強、待ちに待った新作!
個人的には紺青の拳のほうがシナリオのまとまりがあった気がするけど、毎年このクオリティが維持できるのは素直に凄いと思う。前回はサンライズボンズ協力でしたが、今回はCloverWorksでしたね。
詰将棋シーンめちゃくちゃカッコ良かった&浜辺美波は他でも声優やってほしい。

賭ケグルイ2 評価:⭐︎

映画1作目とアマプラで配信してた双がよかったのでそこそこ期待してたのですが、

何これ…ギャンブルしてないやん…

レギュラーの強キャラが何故か下げられる展開、何だか昔のジャンプアニオリ展開を思い出すな。
藤井流星のファンしか嬉しくないんじゃないかこれ…?いや、藤井流星のファンもあんなペラッペラの狂人キャラ見せられて本当に嬉しいのか…?
会長との共闘と、「寂しかったのね」だけはよかった。

後何が一番不満だったかって、OPが双の使い回しっぽかったところ。
いや、賭ケグルイはOP映像が魅力の6割でしょう???

映画大好きポンポさん 評価:⭐︎⭐︎⭐︎


Twitterでやたら高評価だったので見に行った。
まず作画演出に関してはさすがのクオリティ。映画の製作過程も知れたし、創作意欲を刺激される、という評判も確かにそうだった。
ツイートにもあるんですけど、ハリウッドの話なのにキャラデザとシナリオがすごくジャパニーズテイストなのがどうしても入り込めなくて…
特に会議中継のシーンとか、日本のドラマでよくありそうな展開だよね…
グレートプリテンダーとかの和製洋画っぽいアニメは全然気にならないのになんでなのか自分でも謎だけど。

あと主演の清水尋也くん、この時点ではおかえりモネの内田くんだって全く気付いてなかったのですが、声優なかなか上手いね!

ピーターラビット2 評価:⭐︎⭐︎⭐︎

1より行動範囲とギャグのレパートリーが増えてて素直にパワーアップしたな、という印象。
相変わらず英国ブラックジョークがすごいし、ピーターラビットがヒットして商業主義に飲みこまれていくメタ的展開も面白い。
原作無視のメディア展開を提案されるくだりとか、ハリポタ映画化前に持ち込まれた話(全編CGアニメーションとか、設定をアメリカの中学生に変更、とか)を思い出して余計面白かった。
あと最近まで知らなかったのですが、原語版の声優ってジェームズ・コーデンなんだね…結果としてナイスだったけどなぜ千葉雄大にしようと思ったのか…

ブラックウィドウ 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

久しぶりのMCU映画!まあ昨年末からワンダヴィジョン、バキ翼、ロキと配信続きだったのであまり待たされた感覚はなかったけど。
インフィニティ・ウォー前の時系列の話としてすんなりフィットしてましたね。
個人的に元暗殺機械という設定が大好物なので、オープニングはゾクゾクした。
あと仲悪そうだけどそれなりに絆がある家族、てのが向こうの映画は上手いね。

竜とそばかすの姫 評価:⭐︎⭐︎⭐︎


先に断っておくと、わたしの細田作品の評価は
・好き
 サマーウォーズ時かけ
・まあ好き
 バケモノの子
・どちらかというと嫌い
 おおかみこども
です。未来のミライは評判聞いただけで敬遠して東京駅のシーンしか見てないので除外。

今回はサマウォ回帰っぽい予告だったので期待7割、「でも細田だし…」という不安3割で劇場に入ったのですが、
結論から言うと不安は的中。
バケモノ~ミライあたりの謎の母性推しは薄くなっててかなりマシになってたので、嫌いではないけど、
とにかくシナリオがとっ散らかっててたくさんのミュージッククリップを見せられている印象が残った。
サマウォのネット世界+美女と野獣時かけ的田舎の青春 て感じかなあ。
クラスのSNS炎上するシーンを合戦になぞらえてるのとか、それ単体で見ると面白いんだけど、全体の流れとして見たらそのシーンいる?と思う。
曲だけなら間違いなく☆5なので金ローよりは映画館向きかな。
あと駅の告白シーンめちゃくちゃ面白かったので、また時かけみたいに高校生の青春中心の作品やってくれないかなあ…

英語吹き替え版が公開されるそうで。英語で見るとディズニー作品ぽくて面白そうに見えるマジック。なんやかんや言ってるが見たいな英語版。

www.youtube.com


都会のトム&ソーヤ 評価:⭐︎⭐︎


はやみね作品が遂に映像化!というお祭り気分だけで、どう考えても対象顧客層ではない感じの映画に突撃したやつ。
そもそもマチトムは原作からして未履修(シリーズ開始時に既に小学校は卒業していたので…)だったので、原作読みつつAbemaのドラマ見つつの状態で見に行きました。
全体的にはやはり子供向け感が強く(当たり前だけど)、子役の演技カワイイ〜というテンションで鑑賞していたものの、SCRAP監修というだけあって謎解きゲームの王道パターンも出てきたりして楽しめた。台詞のはやみね成分は薄め。
大豆田とわ子にも出てた豊島花ちゃんが可愛かった。
あと栗井栄太と卓也さんの大人組はいい感じに実写に落とし込めていたんではないでしょうか。神宮寺さんと卓也さんの戦闘力は逆になってそうだけど。


東京リベンジャーズ 評価:⭐︎⭐︎⭐︎


丁度おかえりモネにどっぷりハマってて、キャスト陣の過去作なんかを漁ってた時期。
「え!?内田くんビジュアル違いすぎない!?」がきっかけで見に行きました。
事前にアニメで予習していったんですが、アニメのほうはつまらなくはないって感じ。
対して実写のほうは流石に豪華俳優陣だけあってそれだけで楽しめましたね。折角なのでキャスト毎に感想を書いてみる。
北村匠海→あんまりヤンチャ系の役見たことなかったから新鮮だった
吉沢亮→いや髪型どうした??とはなったが、流石のカリスマ感。あと例の有名な「日和ってる奴いる?いねーよなあ!!」が良かった
山田裕貴→最高。山田裕貴の参謀枠は最高だってゴーカイジャーの時から知ってるんだわ。
鈴木伸之→なんかヤンキーの役おおくね???結果としては全然違うキャラだったけど、この後恋です!の獅子王見てまたかよ…?とはなった
今田美桜→いつも通り可愛い。ただ前髪下ろしちゃうとオーラ半減することがわかった
眞栄田郷敦→今まで見てきた眞栄田郷敦の中で一番ビジュアル好きかも。ただ北村匠海と良く間違えるので同じ作品にはあまり出ないでくれ…
間宮祥太朗間宮祥太朗インテリヤクザが似合うと気づいた人に金一封贈りたい。(IPサイバー捜査班のビジュアルもめちゃくちゃ良かった)
杉野遥亮→恥ずかしながらこの時点で杉野くんのことはよく知らず。武道に壁ドンするシーンで脚なっっっが!!てなった。直人は唯一アニメ版の方が好みかな…(なお、その後恋です!で杉野くんの良さに目覚める)
清水尋也→出番少ない!わかってたけど内田くんと違いすぎてすごい!!!

シャン・チー 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎


2021年ナンバーワン映画。危うく4回目行くところだった。
序盤の“or〜?”からのカラオケオールが良すぎて全身に電流が走り、その後もディズニーナイズされてもふもふになった帝江やドラゴン召喚やらに「ジャンプじゃん!!!」と終始大興奮しておりました。
ケイティとの関係性の友達以上恋人未満て感じがたまらんね〜〜MCUもむやみやたらとカップル作らなくても、やればできるやん!と感動。(なお、エターナルズでは…)
あとこれまでのMCUでいうと肉弾戦が多いという理由でキャップが好きなので、がっつりカンフー映画だったのもポイント高い。
そして挿入歌もよかったね~!珍しくサントラも購入してしばらくずっとローテーションしてました。
欲を言えば星野源の曲も本編で流してほしかったけど…

科捜研の女 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎


映画化されると聞いた時からなんとなく行こうと決めていた一本。
感覚的にはコナンの秋映画見に行くか〜、ぐらいのノリでしたが思いのほかちゃんと映画してました。
もう映像がテレビシリーズと全然違う!!昔のアニメ映画(90年代とかナルトの初期映画とか)って、もう作画枚数からして映像がテレビと全く違うので、その非日常感にドキドキしたものですが、それに似た興奮を味わいました。
京都の紅葉や和傘のシーンなんかの美しさはある程度想定内だったのですが、あの佐々木蔵之介の居る謎研究所が誰がどう見ても怪しいカルト施設って感じで、建物や美術も怪しければ画角やカメラワークも異質で最高でしたね。あと財団Xみたいな衣装w
佐々木蔵之介があの衣装に白スニーカーを合わせてるの、最高に性癖にきた。そしてそんな蔵之介が傍に従えてるのがこれまたカルトっぽい衣装に身を包んだアシンメトリー双子…絵面が強すぎる!!!
衣装さんとか美術ボードとか気になるのでめっちゃ調べたのですが、あまり情報なく…設定資料集みたいなの欲しいんだけどな…

トリックとかはめっちゃいつもの科捜研だったので安心して見られました。過去シリーズのキャスト陣勢揃いシーンは、残念ながらあまり見てなかったので「あーここ平成ジェネレーションズみたいに興奮できるシーンなんだろうな…」と若干悔しく思ったり。
あと思ってる10倍公式のどもマリ推しが凄くて若干引いた。いやどもマリ自体は好きだけど中の人や古参ファンが大丈夫なのか心配になるw

エターナルズ 評価:⭐︎⭐︎⭐︎

前作のシャンチーがあまりにも良すぎたので少々ハードルを下げて挑んだ今作。
まあこんなもんかな〜という感じ。メインのセルシとイカリスがそんなに好きになれなかったのが辛かったかも。
あと一番期待してたマ・ドンソクが…いや出演シーンに関しては期待通りだったんだけど、退場早すぎるよお…
ギルセナめっちゃ良かったのに…(語彙力)
単体で見たらギルガメッシュ、マッカリ、キンゴの順に好きかな。マッカリちゃん、あの可愛さで中の人40代って…恐ろしすぎる…。
キンゴが出てくるシーンは数少ないコメディシーンだったので良かった。突然挿入されるボリウッドダンスシーン良かったね。
途中で俺は降りさせてもらう!て流れになったのでハーン、これは最終決戦でみんなのピンチに駆けつけるやつだな??おじさん知ってるよ!と思いながら見てたらまさかの帰ってこなくてわろた。そんなところで多様性表現しなくてもええわwwwしかも何事もなかったかのようにしれっとエピローグでは合流してるし。

キングスマン 評価:⭐︎⭐︎⭐︎

これこそ本当に満を辞して公開でしたね。お疲れ様でした。
公式で出てるラスプーチンのミュージックビデオ予告に大笑いしてから臨んだため、てっきりラスプーチンがメインなのかと思いきやまさかの序盤ボスでびっくり。相変わらずお茶の間では見れない感じのハジケっぷりで楽しい!あとヴォルデモート、鼻がちゃんとあるとこんなにダンディなおじさまだったとは…
最近ネトフリの見過ぎでイギリスアクセントが聞き取れるようになってきたので、その点でも楽しかった。

呪術廻戦 評価:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

めちゃくちゃ期待してみましたが、いやーそれを軽く超えてくるのって本当すごいと思う。
IMAXの大画面でMAPPA作画を拝めるの、感動体験としか言いようがなかったです。
原作未読だったので乙骨パイセンがめちゃくちゃ主人公(しかも真希さんがサブヒロイン枠!)でびっくりしました。
緒方恵美さんに関してはシンジくん要素も含めて本当に期待していた通りで素晴らしかったですね。(「死んじゃダメだ!」は流石にちょっと笑ったけど)
あと今回は市街地戦だったのも、ピカデリーが!京都ヨドバシがああ!!と楽しめて良かった。クリスマスの新宿を封鎖できるなんて、さすが政府非公認の鬼殺隊とは違って行政との連携がちゃんとしているなあ…
IMAXの前列寄りだったので画面端のアクションがあまり観られなかったのと、「純愛だよ」が不意打ちでお出しされてじっくり味わえなかったので、もう一回見る予定。


以上16本、2021年の劇場鑑賞記録でした。
休館期間とかもあった割には結構映画館行ってましたね。
アイの歌声を聴かせて、評判良くて気になってたのに見られなかったのが心残り。
来年見たいものが多すぎてかなり映画館に通い詰めることになりそう…

年明け~春でこんなにあるわ。何かまだ忘れてそうだけど。
スパイダーマンNWH
・ハウスオブグッチ
・オッドタクシー
・ファンタビ3
・コナン
xxxHoLiC実写
輪るピングドラム新作
ハケンアニメ!

このあとドラマ編とか配信編とかもやりたかったけど、間に合わなそうだからみなさま、よいお年を!

*1:他には中学聖日記聲の形など